イベントレポート
2020年09月06日

「自分の番いのちのバトン~父・相田みつをの宇宙観」相田みつを美術館館長 講演会

書家・詩人 相田みつをの作品が、プラネタリウム映像を背景にまるちたいけんドームの全天周スクリーンに浮かんだ!

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相田みつをの長男で相田みつを美術館の館長でもある相田一人氏の、同氏としてプラネタリウムでは初めての講演会。新型コロナウイルス感染対策としてフェイスシールドをつけて話されたのも初めてとのことでした。

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開演は19時ながら、整理券の配布が始まる13時には楽しみにされるお客さまの待ち列ができ、中には歩行器で来られた方もいらっしゃいました。コロナ対策として入館時の検温や会場内の換気・消毒などの実施とともに、定員170名の1/3以下の50名に絞りましたが、準備した席はすべて埋まり、満席の静かな熱気の中で開演しました。

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相田みつをの作品は思いついた言葉を即興で書いていると誤解されがちですが、その創作はまず詩を作るところから始まります。作品によっては詩作だけで数年から10年以上におよぶこともあったといいます。そこからの書の制作も膨大な数におよび、広いアトリエが一日で紙の山になったそうです。厳選し、意に沿わないものはすべて燃やしてしまう、相田みつをの心に響く作品はそうした厳しく突き詰めたストイックな創作活動から生まれてきたものです。

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家族の一員として父・相田みつをを近くで見てきた視点やさまざまな思い、ずっと寄添い支えてきた妻であり母の姿など、子どものころの思い出を交えて語られる父・相田みつをの人生観や、人間に対する深い愛と眼差し。営々と受け継がれてきた「いのちのバトン」、今ここに生きていることの奇跡といのちの重さなど、予定時間を越えて熱く語っていただきました。家族でないと知りえないエピソードや相田みつを本人の肉声、ユーモアも交えたお話と合わせ、みつを作品がドームスクリーンの迫力ある映像空間に浮かぶさまは、参加者の一人一人の心にも大きく響いたようで、アンケートでも未回答の方数名を除いた全員の方が、満足またはおおむね満足という大変高い評価をいただきました。

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なお、同氏には年明け1月に開催を計画しているイベントでもご登壇いただく予定です。また新たなテーマでお話しいただきますので、ぜひお楽しみに!

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相田みつを美術館館長・講演会「自分の番いのちのバトン~父・相田みつをの宇宙観」
2020年9月6日(日)19:00~20:00(開場18:45)
【会場】まるちたいけんドーム(プラネタリウム) 【定員】50名

相田みつを美術館 公式ホームページ http://www.mitsuo.co.jp

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