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煮干を使って魚の体のしくみから、生命の進化まで学べる特別講座「かがくであそぼうスペシャル~生き物~煮干の解剖」が開催されました!

開催日: 2016年11月3日

普段平日や土日に行っている「かがくであそぼう」。11月のテーマは「生き物」ということで、11月3日(木祝)、低学年のための理科実験・算数教室「スマイルサイエンス教室」の本間友香先生をお招きし、特別実験教室「かがくであそぼうスペシャル~生き物~煮干の解剖」を実施し、小学生59名、保護者の方44名にご参加いただきました。

明るいキャラクターと丁寧な解説で人気の本間先生の「かがくであそぼうスペシャル」。いつも多くの子ども達の参加がありますが、今回はさらにスペシャル。なぜかというと、絵本『煮干の解剖教室』を著された小林眞理子さんと、この、この本の出版をご担当された仮説社の川崎浩さんのお2人にもゲストとしてお越しいただけたのです。

 『煮干の解剖教室』小林眞理子著 

今回は「実験後もご家族で食卓での会話になれば」という理由で小学生1年生~3年生までの3つのコースでは保護者の方も一緒に参加していただきました。

 「煮干の解剖」に使われたのは香川県の伊吹島で作られた「伊吹のいりこ」。つやつやした大きなからだとしっかりした身がとってもおいしそう…いえ、実験にぴったりのとても立派な煮干です。

ところでみなさんは、煮干が「カタクチイワシ」であることを知っていましたか?そして、カタクチイワシの赤ちゃんが「しらす干し」、「しらす干し」を更に干したものが「ちりめんじゃこ」なのです。「へー!知らなかった!」と驚くこどもたち。本間先生ご自身も、子どもの頃ネコにあげるエサの煮干を、「にぼし」という魚だと思っていたそうです。

煮干の色にも理由があります。背中が黒くおなかが銀色なのは、群れをつくって泳いだときに海の上の天敵からは黒っぽくて見えにくいように、海中の天敵からは水面の輝きと一緒に光って見えて、逃げるときに都合が良いためなのです。

煮干について学んだ後、さっそく解剖が始まります。

まず、頭を胴体から取り外します。
頭をてっぺんの平らになっているところに両親指のつめをあわせ、そっと開くと・・・大きな「目」、その隣にキャラメル色の「脳」、そして頭部の大部分を占める「えら・さいは」がはっきりと観察できます。こんな小さな魚でも、しっかりと脳があることに子どもたちも保護者の方もおどろきながら、つまようじを使って上手にそれぞれの部位を取り出します。取り出したものはボンドをつかって、標本台紙の上にのせていきます。

次に胴体を二つに分けます。

背中の黒い部分からそっと開くと、おなかの部分に様々な色や形をした内蔵があるのが分かります。まず、目に付くのは一番黒く大きいもの。これが「肝臓」です。次に肝臓より頭側に、黒く三角形のかたちをした小さなものがあります。これが「心臓」です。さきほどの肝臓を割ってみると色が薄茶色をした「胃」が出てきます。解剖する煮干によっては、泳ぎながら食べてしまった他の魚の鱗が入っているという珍しいこともありました。

そして、肝臓の後ろでねじられたような形になっているのが「腸」。食べたものが人間と同じように胃から腸へ消化の過程を通っていくのがわかります。

腸の周りを包むようにくっついているものが「卵巣」、「精巣」になり、ここで雄か雌かがわかります。ここまでくる頃には、子どもたちはもう煮干の胴体を開くだけで「これはオスだ!」「こっちはメス!」と煮干し博士のように次々に見分けられるようになっていました。 

そして子どもたちの隣で夢中になっている保護者の方たち。「へー、こんな風になっていたんだね。」「見たことなかった。」とつぶやきながら、もくもくと解剖したものを綺麗に並べては感心して眺めている様子。

「標本にするときは、向きも重要なんですよ。たとえば脳には先端がとがった部分がありますが、ここには体へとつながる神経があり、先端部分が体のほうを向いているのが正しい置き方なのです。」と小林さん。川崎さんも、子どもたち一人ひとりのテーブルをまわりながら、様々なお話をしてくださいました。

魚だけでなく、カエルやトカゲにサルや鳥、私たち人間も、背骨を持つすべての生き物が「せきつい動物」という一つのなかま。生きていくために必要な臓器やそのはたらきが同じように作られ、それぞれに進化してきたことや、私たち人間の生活が、生き物のつながりによって支えられていることなどについても、小林さんの解説を通して深く学ぶことができました。

親子で協力しあって標本を完成させることで、子どもたちの理解もより深まり、なにより親子にとって大変貴重な時間となったのではないでしょうか。高学年の参加者からも、「帰ってお父さんお母さんに教えたい!」と興奮を隠しきれない様子でした。改めて、科学を探求することのすばらしさを実感させられた講座でした。
 

参加した親子からは以下のような感想が寄せられました。
・「魚の体はおくが深くてびっくりした」
・「親も初めての体験でわくわくしました!」
・「もっと難しいのかと思いましたが意外と簡単に解剖できて楽しかった。」
・「家でもいろいろな魚で試してみたい。」
・「煮干を使った料理や魚料理を子どもに出すとき『命をいただいている』ということを今後は子どもも理解してくれると思いました。食育にもつながったと思います」
 

☆参考図書のご紹介☆
小林 眞理子著「煮干の解剖教室」仮説社
http://kasetusha.cart.fc2.com/ca46/603/
 

次回の「かがくであそぼうスペシャル」は3月20日(月祝)です。「力」をテーマに、カチカチと不思議な動きをする「ニュートンのゆりかご」を作ります。一つのテーマを科学の専門の先生とじっくり探求する特別講座。みなさまのご参加をお待ちしています!
 

イベント関連URL
http://www.galaxcity.jp/modules/event/index.php?action=PageView&page_id=6840